オーマイコンブが「まずい」「ひどい」と言われるのは、主人公コンブの「リトルグルメ」が、味よりも”作る楽しさ”を大事にしたお菓子アレンジ料理だったからです。
さらに、父親のゲテモノ料理が強烈すぎて、作品全体のイメージを決定づけてしまいました。
この記事では、1990年代の連載開始から、2021年の続編、そして2026年の今も続く復刊を望む声まで、時系列で追いかけます。
子ども向けグルメ漫画の「まずい・ゲテモノ」説はなぜ?その後まで徹底検証

人気プロデューサーが企画し、実力派漫画家が描いた子ども向けグルメ漫画。
「まずい」と言われる理由から、30年後の続編のその後まで、順番に見ていきます。
子ども向けグルメ漫画はやっぱりまずい?結論は「味より楽しさ」の作品でした

結論からお伝えすると、オーマイコンブのリトルグルメが「まずい」と言われるのは、もともと味よりも”子供が自分で作って楽しむこと”を一番に考えた料理だからです。
作中では、キッズグルメは「子どもたちが考え子どもたちがつくりだす新しい料理」と説明されています。
材料の多くは、駄菓子屋やスーパーで買えるお菓子やパン、牛乳です。
- 作り方は「混ぜる」「のせる」「レンジで温める」がほとんど
- 包丁や火をあまり使わず、小学生でもまねできる
- 食べた人が叫ぶ決めゼリフは作品ならではの名台詞
単行本2巻の料理評論家・辛口先生の回では、先生がキッズグルメを「子供だまし」と酷評しますが、楽しそうに料理する子どもたちを見て、料理を楽しんでいた昔の自分を思い出します。
つまり作品そのものが、「完璧な味」より「作る楽しさ」を答えにしているのです。
一方で「ひどい」「ゲテモノ」というイメージを強めたのは、主人公の父・大五郎のとんでもない料理でした。
| よくある疑問 | 結論 | 根拠 |
|---|---|---|
| なぜまずいと言われる? | 駄菓子の組み合わせで、味より楽しさ優先 | 作中の定義・単行本2巻の辛口先生の回 |
| ゲテモノの正体は? | 主に父・大五郎の料理(カビ食材や虫など) | 大五郎のキャラクター設定 |
| 全部まずいの? | チョコ入りホットミルクなど高評価のレシピもある | 再現ブログ・グルメ系メディア |
| その後は? | 2021年に続編連載開始、2022年に終了 | 出版社公式情報 |
私も子供のころ、「これは失敗かも」と思いながら、自分で作ったものを最後まで食べた記憶があります。
「まずい・ひどい」と言われ始めたのはいつ?連載から令和までの流れを追う

「この漫画の料理はまずい」という評判は、連載当時よりも、大人になった読者がSNSやYouTubeで再現し始めた2020年前後に一気に広まりました。
まずは作品の歩みを年表で確認しておきましょう。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 1990年 | 月刊漫画誌で連載開始 |
| 1991年5月4日 | テレビ系でアニメ放送開始(土曜夕方) |
| 1991年5月9日 | 単行本1巻発売 |
| 1991年9月 | 公式レシピ本発売/アニメ全22回で終了 |
| 1992年 | アニメのVHS全8巻発売 |
| 1994年 | 連載終了(単行本全12巻) |
| 2005年2月 | 復刊リクエストサイトで投票開始 |
| 2020年ごろ | SNS・YouTubeで再現投稿が増える |
| 2021年1月13日 | 旧作全12巻の電子書籍配信開始 |
| 2021年1月14日 | 漫画誌で続編連載開始 |
| 2022年3月 | 続編終了(単行本全1巻) |
| 2026年9月 | 復刊リクエストサイトに新しい投票コメント |
連載が始まったのは1990年、講談社の月刊漫画誌でした。
翌1991年春には、テレビ系の土曜夕方枠でアニメ放送がスタートし、同年秋までの全22回で終わっています。
アニメ版の声優陣は、主人公役をはじめ人気声優が揃い、今見るとかなり豪華な布陣です。
- 監督:ベテランアニメ監督
- アニメーション制作:国内アニメスタジオ
- 映像ソフト:1992年にVHS全8巻、DVD・Blu-rayは未発売
きっかけになったのは、2020年ごろから増えた「子供のころの味を確かめてみた」という再現投稿です。
特に、麦茶をサイダーで割った「キッズビール」は「雑味がすごい」と言われ、まずいイメージの代表になりました。
そこへ2021年初頭、公式が30年ぶりの続編を発表したことで作品名が一気に検索され、「まずい」の評判も一緒に広がったと考えられます。
30年越しに”答え合わせ”をしたくなる大人の気持ち、私にもよくわかります。
ゲテモノはなぜ生まれた?父親キャラの料理と「もう買えないお菓子」が原因かも

この作品にゲテモノのイメージがついた理由は、大きく分けて3つあると私は考えています。
- 理由1:父・団吾郎の”本物のゲテモノ料理”が強烈すぎた
- 理由2:読者の投稿アイデアや、実在のお菓子同士の組み合わせが多かった
- 理由3:当時のお菓子が今は売っておらず、再現すると別物になる
1つ目の大五郎は、定食屋を営む自称天才料理人ですが、味覚が普通の人と正反対という設定です。
カビの生えた食材や虫まで平気で使うので、主人公のキッズグルメとはまったくの別物です。
この強烈さこそが、「この漫画=ゲテモノ」という記憶を作った一番の原因でしょう。
| 大五郎の代表料理 | 中身 |
|---|---|
| 熟成きゅうりの一品 | 歯につまったキュウリを1週間寝かせたもの |
| カエルの親子丼 | 鶏肉と卵の代わりにカエル・オタマジャクシ・カエルの卵を使用 |
| 屋台全部のせ炒め煮込み | 屋台メニューを全部混ぜ合わせたもの |
2つ目は、実在のお菓子の組み合わせです。

キッズグルメのアイデアは読者からも募集され、永谷園のお茶漬け海苔、明治のカール、森永のチョコボールといった実在の商品が作中に登場しました。
単行本の巻末にはメーカーの協力クレジットまで載っていて、意外にもメーカー公認の”遊び”だったことがわかります。
| キッズグルメ | 作り方 | 評価 |
|---|---|---|
| はじけるスナック菓子詰め | スナック菓子のくぼみにはじけるキャンディを詰める | まずい派が多い |
| プチビール風 | 麦茶をソーダで割って作る | えぐみが強いと不評 |
| アイスモナカの炙り焼き | アイスモナカの両面を強火で各20秒ずつ炙る | カリカリしておいしいと好評 |
| チョコスナックホットミルク | チョコ菓子に牛乳を注いでレンジで2分加熱 | 意外においしいと好評 |
| びっくりたまご | ゆで卵の片側にマヨ、もう片側にスナックを詰める | グルメ検証チームが味★5と評価 |
| 大福ミルク | 牛乳に大福をちぎり入れてレンジで1分加熱 | グルメ検証チームが味★5と評価 |
3つ目が、この記事でいちばんお伝えしたい”今は再現できない問題”です。
「パチパチカール」に必要なパチパチキャンディは、あるメーカーが2016年8月に生産を終了しています。
もう一方のスナック菓子も、2017年8月生産分を最後に中部地方より東での販売が終わり、現在は西日本限定の商品となっています。
| 商品 | 使用するスナック菓子 | 2026年現在の状況 |
|---|---|---|
| パチパチキャンディ(国内メーカー製) | はじけるスナック菓子詰め | 2016年8月に生産終了 |
| コーン系スナック(国内メーカー製) | はじけるスナック菓子詰め | 2017年に中部以東で販売終了、西日本のみ継続 |
| チョコ系スナック菓子 | チョコスナックホットミルク | 現在も販売中 |
| アイスモナカ | アイスモナカの炙り焼き | 各メーカーから販売中 |
つまり、関東在住の方が今「パチパチカール」を再現しようとしても、代替のパチパチキャンディを使うしかなく、当時とは異なる味になってしまいます。
「まずい」という再現レビューの一部は、代替素材を使ったことも影響しているのかもしれません。
もうひとつ気になるのが、作中の決めゼリフの本当の意味です。
- 作中では、おいしさのあまり叫ぶセリフとして描かれている
- 一方で、食べた人が「ウマい!」とはあまり言っていないという指摘もある
驚きや楽しさの叫びを読者が「おいしい」と受け取り、期待が上がりすぎたのかもしれません。
味の記憶より”ワクワクした記憶”のほうが強く残っているのは、私だけではないはずです。
その後どうなった?中年主人公の続編とSNSのみんなの声をまとめて紹介
その後の展開として、2021年1月に週刊誌で続編が始まり、2022年に約1年2か月の連載を終えています。
舞台は前作から30年後で、主人公はコンビニでアルバイトをしながら、公園で駄菓子をつまみにお酒を飲むアラフォーのフリーターになっていました。
公式SNSが「現在の主人公」の姿を公開したとき、かつての天才少年の変わりように驚きの声が多数上がりました。
| 登場キャラクター | 前作の未来編での設定 | 続編(2021年)での設定 |
|---|---|---|
| 主人公(コンブ) | 人気レストランのオーナーシェフ | コンビニでアルバイト中 |
| ヒロイン(メンメン) | 主人公と結婚 | 主人公と離縁(理由は不明) |
| 親友(パイ助) | 探検家 | 冒険系YouTuber |
| 仲間(ムスビ) | テレビの体操のお兄さん | コンビニのオーナー |
| トン子 | さらに体格が大きくなる | 実力派社長、ムスビの妻 |
| ライバル(団吾郎) | 店が荒廃する | 老人ホームで余生を過ごす |
SNSの反応は、大きく3つに分かれました。
- 「あの主人公が冴えないおじさんに…」というショック
- 「懐かしいキャラが登場して昔のノリに戻った」と喜ぶ声
- 「打ち切りのような最終回では?」という戸惑い
最終回では、ヒロインに久しぶりに電話をかけた主人公のスマホのバッテリーが切れ、通話が途中で終わったまま幕を閉じます。
二人の関係が明かされないまま終わったことが、「打ち切り」と言われる大きな理由でしょう。
一方、2021年1月からは旧作の全12巻が電子書籍で読めるようになり、新しい読者が30年前の作品にふれる入り口ができました。
その一方で、紙の単行本は今も絶版のままで、1994年の特別編は単行本に一度も収録されていません。
| その後の主な動き | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 電子書籍の配信開始 | 旧作全12巻が各電子書店で配信スタート | 2021年1月 |
| 関連レシピ本の高騰 | 定価500円の関連書籍が2万円近くまで値上がり | 2021年時点での状況 |
| 再現動画の公開 | グルメ検証チームが全120レシピ中30品を実際に再現 | 2021年時点での状況 |
| 影響を受けた関連作品 | 関連作品の一部はすでに復刊済み | – |
| 復刊リクエストの状況 | 復刊サイトで72票を獲得、最新コメントは2026年9月12日付 | 2005年〜 |
復刊リクエストサイトでは2005年から要望が続き、2026年9月にも「未収録話があるので復刊してほしい」という声が寄せられています。
紙の復刊が進まない理由は公表されていませんが、作中に実在の商品名が多数登場するため、各メーカーとの再調整が壁のひとつになっているのではないかとHomecookcourseは考えています。
中年になった主人公の姿に、自分のこれまでの歩みを重ねてしまった読者も多いのではないでしょうか。
子ども向けグルメ漫画のまずい・ゲテモノ騒動とその後をざっくり振り返り
この料理漫画が「まずい」「ひどい」と言われるのは、味より楽しさを重視したユニークなグルメ描写と、主人公の強烈な奇抜料理が記憶に残っているからです。
実際には「ホットチョコレートミルク」や「サプライズたまご」のように、今食べてもおいしいと評判のメニューも登場します。
続編は2022年に完結しましたが、電子版の配信や復刊を望む声によって、作品は今も読まれ続けています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | OH!MYコンブ/OH!MYコンブ ミドル |
| 企画・監修 | 著名プロデューサー |
| 漫画 | 人気漫画家 |
| 掲載誌 | 少年向け漫画誌・デラックス版(大手出版社)/続編は青年誌 |
| 連載期間 | 1990年〜1994年/続編は2021年〜2022年 |
| 巻数 | 全12巻(電子版あり)/続編は全1巻 |
| アニメ | 1991年5月〜9月・全国放送・全22回 |
| アニメ制作 | 国内アニメスタジオ(監督:ベテランアニメーター) |
| 主な声優 | 人気声優陣による豪華キャスト |
おいしいかどうかより、台所に立つきっかけをくれた漫画だったと私は思います。