宮崎市内にある「百姓うどん」は、人気グルメ番組でたびたび取り上げられる話題の名店です。
一方で、SNSでは「まずい」「うるさい」「不衛生」と批判され、炎上したこともありました。
- 百姓うどんが「まずい」と言われる本当の理由
- 「うるさい」と炎上するきっかけになった動画と、その時期
- 「不衛生」と見られた理由と、2026年時点での最新の店舗の様子
この記事では、悪評がいつ・どの動画から広まり、なぜ誤解されたのかを、テレビ報道やSNSの声をもとに時系列で整理しました。
宮崎のうどん文化やスマホの縦型動画の見え方など、他サイトにはない視点からも掘り下げます。
百姓うどんはまずいの?「うるさい・炎上・不衛生」と言われた理由を調べてみた

百姓うどんへの悪評には、それぞれ明確な理由があります。
味の結論から始まり、炎上の経緯、現在の店舗の様子まで順を追って見ていきます。
百姓うどんは本当にまずいの?結論は「宮崎のやわ麺」に慣れていないだけかも

結論から言うと、百姓うどんが「まずい」と言われる主な理由は、讃岐うどんのようなコシを期待して食べた人が感じるギャップにあると考えられます。
グルメ口コミサイトにも、エンタメ性は高いが味は他店のほうが好み、という趣旨のレビューが見受けられます。
ただし、宮崎のうどんはもともとコシの弱いやわらかい麺に、いりこ出汁を合わせるスタイルが主流です。
- 地元客のレビューでは、宮崎の老舗うどん店と同様に、プツンと切れるやわらかい系統の麺だと紹介されています
- 旅行で訪れた方からは、讃岐ほど硬くなく、伊勢うどんほど柔らかくもない、中間くらいの食感という声があります
- つゆは自家製のいりこ出汁で、2026年10月の放送では15時間かけて仕込む様子が紹介されました
つまり「まずい」の正体は、味そのものよりも、うどんの地域差を知らないまま食べたときの戸惑いだと私は考えています。
もうひとつ見落とされがちなのが、圧倒的なボリュームと、じわじわ上がってきた価格です。
| メニュー | 以前の価格 | 2026年10月時点の価格 | ボリュームの目安 |
|---|---|---|---|
| ごぼう天うどん | 550円(2024年10月)→650円(2026年2月) | 690円 | 直径約25cmのごぼう天付き |
| 特製百姓うどん | 600円(2022年8月)→800円(2026年2月) | 850円 | すり鉢に麺330g |
| レインボータワーかき氷 | 690円(2022年8月)→890円(2024年10月)→990円(2026年2月) | 1,100円 | 重さ約7kg(2026年10月の報道より) |
| たぬきうどん | 440円(2026年2月) | 報道なし | 1週間かけて油を切る専用の天かす使用 |
| ごぼう天うどん 将軍盛 | 3,440円(2026年2月) | 報道なし | 10人前相当 |
特製百姓うどんは麺だけで330gあり、一般的なゆで麺1玉より多いため、食べている途中で味が単調に感じる方がいても不思議ではありません。
讃岐うどんに慣れていたら、最初のひと口で「あれ?」と戸惑ってしまう気持ちは、私にもよく分かります。
「うるさい」と言われ始めたのはいつ?2007年のテレビ出演から現在までを時系列で整理

実は百姓うどんは、SNSで話題になるずっと前から宮崎の人気店でした。
2007年4月には、テレビの人気グルメ番組で、200円台から食べられる宮崎の話題店として紹介されています。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2007年4月 | 人気グルメ番組で紹介される(当時のかき氷の高さは約60cm) |
| 2010年前後(年齢からの逆算) | 現店主の田中誠一さんが21歳で店に入り、22歳で店長に就任する |
| 2022年8月9日 | 人気グルメ番組の2時間スペシャルに初登場、タワーかき氷が大きな話題を呼ぶ |
| 2024年10月1日 | 同グルメ番組に約2年ぶりに再登場する |
| 2024年12月17日 | 放送された店長の指導スタイルが、SNSで「接客業の鑑」と話題になる |
| 2025年春ごろ | TikTok動画が100万回以上再生され、Threadsで「不衛生」と批判される |
| 2025年6月24日 | 元医師の春樹さんがアルバイトに加わった回が放送される |
| 2025年6月ごろ | 別のTikTok動画が280万回以上再生され、賛否の声が広がる |
| 2025年夏 | 臨時駐車場を100台分用意するほどの混雑が続く |
| 2026年2月3日 | 春樹さんが、海外留学のため店を卒業する |
| 2026年4月 | 地元紙が、店長の「ヨッシャー!」に込めた思いを特集記事で報じる |
| 2026年8月 | 店をリフォームしてテラス席を増設、アルバイト15人が退職する |
| 2026年10月6日 | 人気グルメ番組で新人育成の様子が放送される |
現店主の田中誠一さんは三代目で、祖父が体調を崩したことをきっかけに21歳で会社を辞めて店に入り、22歳で店長に就任しました。
地元紙の取材によると、「地域一番の店長になる」という信念のもと、祖父から受け継いだ味を守りながら店を盛り上げてきたそうです。
- お客さんが店に入ってきたとき
- うどんやタワーかき氷が仕上がったとき
- 帰るお客さんを見送るとき
こうした場面で響く「ヨッシャー!」は、店長だけの癖ではなく、スタッフ全員で声を合わせるこのお店の名物そのものです。
20代前半で家業を背負った田中さんの覚悟を知ると、あの声の大きさにも自然と胸が熱くなりました。
炎上のきっかけは?再生100万回超えの動画が発端でした

炎上のきっかけは、2025年春ごろにTikTokへ投稿された、店長が全力で接客する様子を映した動画でした。
この動画は100万回以上再生され、2025年4月ごろにはThreadsでも紹介されて、コメント欄で賛否が分かれました。
さらに6月ごろには、別の動画が280万回以上再生され、InstagramやXにも転載されて一気に拡散しました。
| 時期・投稿先 | 反応の大きさ | 主な声 |
|---|---|---|
| 2025年春・TikTok | 再生100万回以上 | 「うるさい」「かえってお客さんが来なくなるのでは」 |
| 2025年4月ごろ・Threads | 上の動画を紹介する投稿 | 「つばが飛んでいそう」という批判と、地元客による擁護 |
| 2025年6月ごろ・TikTok | 再生280万回以上 | 「元気すぎる」という驚きと、お店を支持する声の両方 |
| Instagram(転載) | 高評価1万件以上 | 「うるさい」という批判と擁護が入り混じる |
| Instagram(別の転載) | 高評価3,900件以上 | 「量が多すぎて食品ロスになるのでは」という声 |
批判の内容を整理すると、大きく3つに分けられました。
- 大声が「うるさい」「落ち着いて食事できない」という声
- 声を出しながら調理するので「つばが飛んでいそうで不衛生」という声
- 量が多すぎて「残したら捨てるだけ」という声
一方でコメント欄には、地元の人からすれば普通の食堂だという声など、お店をかばう意見も同じくらい集まっていました。

280万回再生の動画が広がった6月下旬は、春樹さんの加入回が6月24日に放送された直後でもあります。
番組でこのお店を知った人が、ショート動画で店長の大声だけを見て驚いた、という流れも十分考えられます。
- 批判していたのは、主に動画だけを見た人
- 擁護していたのは、実際に店へ足を運んだことがある人や、番組を見ていた人
投稿を見比べると、お店を知っているかどうかで評価がはっきり分かれていたことがわかります。
動画だけを見て驚いた人の気持ちも、お店をかばいたくなった人の気持ちも、私にはどちらもよく理解できます。
「不衛生」は本当?スマホの縦動画だとそう見えてしまう理由を考えてみた

「不衛生」という印象の多くは、お店そのものではなく、スマホの縦型動画という見せ方から生まれたものだと私は考えています。
縦型動画で見た場合と、実際にお店で見た場合には、次のような違いがあります。
| 比べるところ | 縦型動画で見た場合 | お店で見た場合 |
|---|---|---|
| 距離感 | 顔と手元が同じ画面に大きく映り、つばが届きそうに見える | 厨房と客席には距離があり、注文は厨房前で行うセルフ式 |
| 音 | スマホのスピーカーで音が割れ、怒鳴り声のように聞こえる | 広い店内に声が響き、活気として感じやすい |
| 時間 | 大声の場面だけが数十秒に切り取られる | 麺をゆでる静かな時間や、お客さんと話す時間もある |
| 接客 | 誰に対しても同じテンションで接しているように見える | 地元の常連には落ち着いて接客しているという声がある |
実際の店内は山小屋風の明るい造りで、27席あり、全席禁煙です。
さらに改装後の取材では、壁・床・扉・照明を刷新し、テラス席も増やすリフォームが行われていました。
- 番組を見るたびに、店長のマネジメント力に感心して、ビジネス動画のように見てしまうという声
- パティシエ志望の新人が、タワーかき氷をテラス席まで運び切ったことに感動したという声
- 店長が地域の学校で講演していることに驚いたという声
- 地元の常連には、テレビで見るような高いテンションでは接客しないという声
炎上から1年あまりで、SNSの話題は「不衛生な店」から「人を育てる店長」へと大きく変わってきています。
新人が汗だくでかき氷を運ぶ姿には、不衛生どころか清々しさを感じて、私も思わず応援したくなりました。
なぜ誤解されたの?他店の事例と、百姓うどん騒動の振り返り
このお店が誤解された最大の理由は、その土地の味や店の空気を知らないまま、数十秒の動画だけで判断されたことだと私は考えます。
うどん店の評判がSNSで揺れた例は、ほかにも見られます。
| 店名 | 時期 | 話題になった内容 | お店の対応 |
|---|---|---|---|
| 農家うどん | 2025年春〜夏 | 元気すぎる接客が「うるさい」「不衛生」と批判を集めた | 接客スタイルは維持しつつ、店内改装とスタッフ育成を推進 |
| さぬきうどん本舗 | 2026年9〜10月 | 大手グループ傘下入り後に「麺の味が変わった」と不満の声が続出 | 公式SNSで出汁へのこだわりを発信し、全店舗で同一の原材料・製法を使用していると広報が説明 |
| 農家うどん(別件) | 時期非公表 | 油揚げの仕入れ不足により、きつねうどんといなりが約10日間販売休止 | 公式Instagramで「開業以来初の事態」として謝罪を掲載 |
さぬきうどん本舗が言葉で説明したのに対し、農家うどんは反論するのではなく、店づくりと人づくりで誠実に応えてきたように見えます。
看板スタッフの旅立ちにも、複数名の退職にも、店主は「来るもの拒まず、去る者を追わず」という姿勢で向き合ってきました。
- まずい:地域特有のやわ麺といりこ出汁、そして量の多さから生まれたギャップ
- うるさい:スタッフ全員で声を出す掛け声は、お店の名物として定着している
- 炎上:2025年春のSNS動画が100万回、その後の別動画が280万回以上再生されて拡散した
- 汚い:縦型動画の近さ、音割れ、切り取りによって強調された印象
- なぜ:数十秒の動画だけで判断されたことが、誤解の最大の原因
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 農家うどん |
| 所在地 | 宮崎県宮崎市内・詳細は公式サイトをご確認ください |
| 営業時間 | 7:00〜19:30(閉店時間は変更になる場合あり) |
| 定休日 | 火曜日 |
| 席数 | 約27席・全席禁煙・テラス席あり |
| 店主 | 三代目店主・宗百氏 |
| 主な出演番組 | 『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系) |
店主は、アルバイトのスタッフが笑顔で巣立っていく姿を何より喜びにしていると語っています。
数十秒の動画では伝わらないその温かさを、Homecookcourseもいつか現地で一杯のうどんとともに体感してみたいと思っています。